FXでドテン売買を行うべきか

ポジションを決済すると同時に逆方向にポジションを取ることをドテン売買といいます。ドテン売買を繰り返せば、買いの取引が終わったらすぐに売りの取引が始まり、売りの取引が終わったらすぐに買いの取引が始まることになり、効率的な取引が行えます。しかし、FXにおけるドテン売買にはメリットとデメリットがあるため、よく考えてから実行に移す必要があります。ドテン売買のメリットは、相場の動きと同じ方向にポジションを取り続けられることです。

一般的に、ポジションの手仕舞いは相場が反転してこれ以上の利益が見込めなくなった場合に行います。その時点で決済を行い、逆方向にポジションを取れば相場の動きに合わせた売買が可能になるのです。また、最初の取引で損失を出してしまったときに、ドテン売買の取引数量を増やせば最初の損失を埋め合わせたうえで利益が出る取引になります。一方で、ドテン売買のデメリットは売買判断を瞬時に行わなければならないことです。

FXは相場の動きが速いため、判断に時間が掛かると望み通りの取引が行えなくなることが珍しくありません。ドテン売買は最初の取引が終わったと同時に次の取引を仕掛けなければならないため、ドテン売買を行うか否かの判断はまさに一瞬の判断となるのです。もし、相場状況が安定していないとドテン売買の取引はすぐに損失に変わってしまいます。FXにおけるドテン売買は利益を増やすだけで無く損失を増やしてしまう危険性もあるため、判断に自信を持てる状況で行いましょう。